マイルドヤンキーと中学生時代の思い出と
本物のヤンキーを見た事が無い。
たぶん、今はもう北九州の一部にしか生息しない幻の生物なのだろう。
その他の地方におけるヤンキーは、ほぼ全てマイルドヤンキーだ。
彼らは改造制服も着ないし、リーゼントにもしない。
漫画みたいに勝手に学校の威信を賭けた抗争なんてものもしない。
学校にも教師にも特に反抗したりしない。
僕の地元は田舎過ぎず都会過ぎずだったので、中学にそういう人種は結構ざらにいた。
と言うか、同じクラスにいたので否応なく対応しなければならなかった。
そこで気を付けていたことを思い出してみたい。
彼らの面倒なところは、それなりにコミュニケーションを取ろうとするところだ。
物のツッパリなら、まず軟派な人間には話しかけないだろう。
それよりも人気者になりたい欲があるので、彼らは場の中心を握ろうとする。
ただし、荒い。僕はそういう人たちで、真に面白い人に会ったことが無い。
笑いのツボが下ネタや人を馬鹿にした差別ネタだったりする
。ただただ、そういう場で愛想笑いをしながら当たり障りのない事を言っていた。
冗談が通じない所があるので、機嫌を損ねると後で軽く暴行を受ける可能性がある。
まあ面白くはないが、常に緊張感がある学校生活だったと思う。
びくびくしながらの学校生活。
その経験によって、僕が何を得られたのかはわからない。
今もドンキには滅多なことが無い限り、立ち寄らない。