僕が夢を見ない事とその理由について
僕は、夢をほぼ見ない。
「将来の目標」とか、「どうなりたいか」みたいな方の夢じゃない。
夜、寝ている時に見る方の夢だ。
世の中には、昨日見た夢を鮮明に語ることが出来る人がいる。
正直言って、少しうらやましい。
僕には、覚えている夢が無い。
大人になってからじゃなく、子供の頃からずっとそうだった。
本当はみんな、「夢を見た」っていう嘘をついてるんじゃないか、とも思う。
「世の中には夢を見ない人間なんて存在しない、見た事を覚えていないだけだ」という説もある。
それなら、「僕の記憶力が無い」というだけだ。
しかし、それも本当のところはどうなのかはわからない。
村上春樹のエッセイで、「自分は夢を見ない」と河合隼雄に言ったら、「あなたは夢を見る必要が無いんですよ」と言われた、というのを読んだことがある。
「なぜ、見る必要が無いのか」をその時、聞きそびれたまま河合隼雄は亡くなってしまった、みたいな話だった。
この事から、一つわかる事がある。
「夢は、見る必要があるから見る」ということだ。
あくまで、河合隼雄が言っていた説だが。
いずれにしても、夢は「寝ている間に見る」よりも、「起きている間に見る」方が絶対いい。
それだけは、確かだ。