「女子テニスのエンターテインメント性」と「スポーツのルール」について思うこと
テニスを、よく見ている。
と言っても、四大大会とたまにCSでやってるツアーを見るくらいだ。
めちゃくちゃ詳しいわけでも、暇さえあれば見るというほどの興味を持って見ているわけでもない。
ただ、長く見ていると思うこともある。
女子の試合は、なんだか見ていられないのだ。
大坂なおみの試合でも、「まあこんなもんか」って感じで、結果だけ知ればいい。
「レベルが低いから」みたいな、単純な事じゃない。
それもあるけど、それに付随して「エンターテインメント性が低い」感じがする。
どういう事かというと、まずラリーがあまり続かない。
大体3~4ラリーくらいで終わってしまう。
強い打球が自分から少し離れたところに返ってくると、追いつけないのですぐに諦める。
なのでサーブ側が男子に比べると、かなり有利な感じがする。
つまり、なかなか白熱した展開にならず、なんとなく試合自体が単調になっている。
なぜ、そうなってしまうのか。
技術の進歩もあるだろうが、1番は道具だろうと思う。
昔のテニスの映像を見た事がある。
何十年前かわからないが、かろうじてカラーという感じだった。
今と打球スピードが、全然違った。
たぶん、木製のラケットを使っていたのだろう。
レベルがどうかは別にして、なかなかショットが決まらずラリーが続いていたと思う。
同じ競技か?と思うくらいだった。
今も昔も、人間の能力の限界なんて、そこまで上がっていないだろう。
進歩したとしても、ボールやラケット等の用具の進歩には敵わない。
男子はまだ成り立っているが、女子の方は単純にショーとして厳しい。
今はいいかもしれないが、100年後にテニスが同じように残っているのか?というのが問題だ。
「テニスが好きな人」だけでなく「そんなに興味が無い人」でも楽しめる事が、重要だ。
僕は中学生の時に、卓球部だった。
ある日突然、ボールがそれまでの38ミリから40ミリ、21点先取から11点先取に変わった。
公式戦がそのルールなので、必然的に練習からそれに変わった。
打ってみればわかるが、2ミリの違いでも打球感が全然違う。
重いし回転もかけにくくなったので、以前と同じように打っても、なかなか決まらなくなった。
それが結果的に良かったのかどうかは、わからない。
ただ、スポーツのルールなんて「面白くなるように変えても構わない」のだ。
また、そうでなければ僕みたいな「面白くなければ見ない」層は、徐々に離れていくだろうと思う。