水曜日のダウンタウンの「ベテラン芸人版浅草キッド」と「芸人を名乗る事の違和感」について
最近、あることについて、ずっと考えていた。
それは、先週の水曜日のダウンタウンを見てからだ。
それを見ながら、何か釈然としない思いがあった。
だけど、それをどう表現していいのかわからなかった。
僕は、自分の考えをまとめるのに時間がかかる。
そして何とかなりそうなので、とりあえず書いてみる。
かなり拙い部分もあると思う。
たしか、水曜日のダウンタウンの企画で、「どんな芸人にも自分なりの浅草キッドがある説」みたいな感じだったと思う。
それで芸歴20年越えで売れてない芸人を集めて、自分なりの歌詞を作って歌ってもらうという流れ。
途中で言ってたけど、「賞を狙っているのか?」という感動系に持って行こうのがありありと見える企画だった。
だけど最後に言ってたけど、結果として僕も泣けなかった。
あまり感動も出来なかった。
それがなぜなのかを、ちょっと順を追って考えてみた。
この2組は、ネタで評価された経歴がある。
つまり、「面白い芸人」だ。
今の全芸人を面白い順に並べたら、確実に上位に入るだろう。
そういう人達が、諦めきれないのも理解できる。
もっと面白い人達の壁に阻まれただけだ。
だから何となく、切ない気持ちになった。
しかし次の、「ブラックパイナーSOS」には、そういう気持ちを感じなかった。
何と言うか、微妙にヌルく思えて仕方がなかった。
僕は1度、芸人の養成所に行っていた事がある。
その同期で、今も全く売れずに若手芸人をやっているのが、1組だけいる。
はっきり言って、僕の目から見たら、今でも「絶対無理だからやめとけ」って思う。
1年間一緒に過ごしたら、大体どの程度の面白さかは把握できる。
そいつらはいいやつだったが、ネタでもネタ以外でも、面白いと思ったことは無かった。
僕の同期で、ひょっとしたらプロでやっていけるんじゃないか?と思えるやつは1人いたが、そいつは今は構成作家の見習いらしい。
鳴かず飛ばずだろうと、そいつらの人生なんだし放っておけばいいとは思う。
しかし、続けるのは勝手だが芸人を名乗るのはやめて欲しい、とは少し思う。
はっきり言って、僕は芸人という職業に、人一倍リスペクトを感じている。
だからこそ、芸人をナメている人間には、腹が立つ。
それこそ、自分自身が少し馬鹿にされているような気分にも、なってしまう。
「面白くない人」が「芸人を名乗る」行為自体に、ちょっと違和感がある。
「芸人なんて免許があるわけじゃないんだから好きに名乗って良い」という、考えもある。
もちろん自由だし、それを止めようなんて思っていない。
そういう人たちが、「個人的に好かない」というだけだ。
完全に僕個人の主観の問題で、「正しい」なんて全く思っていない。
別に売れずに長くやっていることなんて、何の誇りにもならない世界だ。
「何となくだらだら続けている」なら、「本気で取り組んで完全燃焼して、潔くやめる」方が、100倍カッコいい生き方だ。
そのことだけは、覚えておきたい。