「サッカーのお気持ち解説者」と「野球解説者との違い」について【2022ルヴァンカップGS第2節 鹿島アントラーズ対セレッソ大阪】
実況と、解説。
サッカー中継には、この2つが付き物だ。
個人的に、その中でもサッカー解説について思うところがあったので、書いてみようと思った次第です。
まず、解説とは何か。
これは難しいんだけれども、感覚的には「試合中に起こっていることを理解して、分析して、言語化して、視聴者に伝える」ということだと思っています。
サッカーは割と、「プレーだけ見てても、何が起こっているのか本質的な所は理解しにくいスポーツ」だと思うので。
だけどそれは理想論で、じゃあそれがちゃんとしたレベルで出来てる解説者ってどれだけいるの?ってなったら、かなり少ない。
つまり、解説者って言うのは視聴者の一歩も二歩も先を行っていないとダメってことで、「そんなとこ見てるんだ」って思わずうならせないといけない。
まあ、それでお金を貰ってるんですから、当然ですよね。
ただ適当なことを喋ってるだけで、いいわけがない。
だけどちょっと詳しくなればわかるけど、そういう人って本当に多いんです。
いわゆる、お気持ち解説ってやつです。
具体的にどういうのかというと、「いいプレーですねえ」とか「悔しいでしょう」とか、まあ何の内容もない事しか言わない解説者のことですね。
この試合の解説だった鈴木隆行はその典型で、何も「なるほど」と思わせることを言わないので、はっきり言って、いる意味が無い。
「サッカーにちょっと詳しい素人の、上っ面だけなめたような解説」を延々と聞かされるので、うっとうしい。
たぶん引退してからもう何年もやってるのに、進歩する気配が無い。
「サッカーの事を真面目に分析して、言語化して伝える」ってことに、真面目に取り組んでないんだろうね。
つまり、全然勉強していない。
引退したばかりの中村憲剛や内田篤人の方が、ものすごくマシです。
まあそれはその人の自由だけど、「OBだからって、クラブ運営には関わって欲しくない人」の一人ですね。
悪い人ではないんだろうけど、外野で解説者をやっていて欲しい。
まだ、松木安太郎みたいな方が全然マシです。
あの人も別に内容はないけど、ただの盛り上げ役としては意味ありますから。
なんかいいこと言ってそうで、実は何もないってのが1番たちが悪い。
だけど、別にサッカー界だけが特別そうってわけでもない。
僕はプロ野球も見るけど、野球の解説者の質も高くない。
何ていうかほとんどの人が、結果論で、結果が出た後にそれありきで話してるんです。
それを聞いていたところで、野球の勉強になんか一つもなりません。
しかも無害ならまだいいんですけど、アナウンサー相手にマウント取ろうとするジジイも多いんで、聞いてるだけで嫌になることもある。
野球の世界は進歩なんてしないんで、若い人も年寄りも、みんなそんなんばっかです。
それに比べれば、サッカーの解説者って、かなりマシなんです。
サッカー自体がものすごい早さで進歩してるんで、それに対応出来るかどうかって、すごい重要なんです。
特に、最近の若い人たちの中には、「これは聞く価値ある」と思わせるのも結構いる。
そういう人たちが時間をかけて旧式の人たちを駆逐していくのを、待つしかないんじゃないかなって思います。
長々と、全然試合と関係ないことを書いてしまいました。
ただ、これはどうしても言いたかった事なので。
決勝点のセレッソ大阪の17歳・北野颯太って、どこかで見た気がしてたんだけど。
調べてみたら、去年のプリンスリーグで、結構点取ってるんだね。
木曜Foot見てたから、たぶんそれで見たんだな。
鹿島の船橋もそうだけど、ユース時代から知ってるやつは、つい応援してしまう。
これも、サッカーを長く見る楽しみの一つだと思います。